きいちゃんのこと

あれは2014年の春、
ある場所で、猫たちのTNRが行なわれていました。

捕獲して(Trap),不妊去勢手術を行施し(Neuter),元の場所に戻す(Return)運動。
今は「さくら猫」というかわいい名で呼ばれている、耳をカットされた猫になって戻ってきます。

その辺りで猫達を追い出そうとする動きが続いていたための対策でした。
もう増えませんから、どうか、住まわせてあげてください、というお願いを込めて。

何人かの人たちが数日おきにケージを設置しにきます。
猫がゴハンにつられて中に入ると入り口が閉まるケージです。
誰も入っていなければ翌朝はケージの撤去だけですが、
夜のうちに誰か入ってしまえば、おそらく猫の「出してえ!」の声が響き、
翌朝にはどこかへ連れていかれてしまう。

数日後に戻ってきた彼女か彼は、友達や家族にどんな話をしていたでしょうか。

  こういうことをしないと他の動物たちと共生できない人間って・・・・・・。


ま、とにかく、そうした日々のなか、ある猫の出産に異常が生じました。
このコ
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このコは、2008年生まれだと思います。
1年後に最初の子どもを産み、その後も毎年出産。
ある年は春だけでなく秋にも。

ルンはこのコが2012年に産んだ子どもです。


2014年の春に話を戻します。

そんなわけで、もともと小柄なのに出産を重ねてしまって、
おそらく体力も落ちていたでしょう。
住みかの辺りが何やら騒がしくなり、
お腹が大きかった猫もペタンコになって帰ってくる。

日に日に不安が大きくなっていたと思います。


そして、
ある夕方、たまたま彼女に出会いました。

なんと、お尻から子猫を2匹ぶら下げて、
何かから逃げるように小走りしていたのです。

あまりにビックリしてしまい、ただただ見つめていると、
1匹が落ちて、もう1匹をぶら下げたまま離れた場所の土を掘ろうとしたものの硬くて爪がたたず、
ぶら下げたまま行ってしまいました。



置いて行かれてしまった、落ちた子猫。思わず手に取っていました。
後で埋めてあげるつもりで。
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向こう側にあるのはハンコです。どんなに小さいかおわかりになりますか?


その日は故あってすぐに帰れなかったので、ハンカチに寝かせてみたら、
・・・・・・・・・・もうだめだと思い込んでいたのに、・・・・・・なんと、息をしていたのです。



慌てて、でも勇気を奮ってへその緒を切り、糸でしばって、
タオルやティッシュで拭いてあげたら、
まあ、なんて可愛らしい。
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初乳を飲んでいないのがとても気になるのものの
猫用ミルクが無いので、ハンカチにお水をひたして吸ってもらうしかなく。

すごいカギしっぽなので「きいちゃん」

帰る時刻は普通の獣医さんが終了していたので、
夜間動物病院へ。

通常の50%から60%ぐらいしか育っていない。、
プロでも育てるのは難しいと言われましたが、
手当てをしていただき、
近くの薬局で子猫用粉ミルク缶を購入し、帰宅。

男のコ。

ちっちゃい
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ちっちゃい
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ちっちゃい
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母猫が環境に恵まれなかったからか早産だったのかもしれませんが、
でも、ちゃんと爪もあるのです。
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ルンは理解ができなかったのか、
自分には何もできないと思ったのか、
遠巻きに見ていただけ。
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ミャミャはそっと近づき、
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お腹に抱いてくれました。
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ルンが子どもだった時のように。
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私が抱くより、猫のお腹の方がいいですから、ミャミャに感謝、でした。
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夜中などのために、小さなバスケットで専用ベッドを作成
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タオルの下にカイロ。


ちょうど週末だったので、土日は一緒に過ごしました。
ミルクをあげて、排泄を促して、息をしていることを確認して。


しかし、仕事に行かなくてはなりません。
離れがたかったのですが、獣医さんにお預けし、
お世話をお願いしました。
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その獣医さんも、難しいねえ、と。

仕事帰りに会いに行き、無事を確認し、撫でさせてもらって。
週末に連れて帰るのを楽しみに。


でも、ある日獣医さんからケータイに電話が入り、
その朝亡くなっていた、と。

肺がよくなかったんじゃないかと言われましたが、
とにかく早産で未熟児で初乳を飲んでいなくて、
それでも数日間。よく生きてくれました。

とはいえ、なんとかもっと生かしてあげたかった。
せめて目が開いたら、生まれてきた世界を見せてあげられたのに。.

2014年4月18日から4月24日朝までのいのちでした。

3月の「ベルのこと」に、保護することに迷いをもたない方々について書きましたが、
逆の信念をもつ人もいらっしゃいます。

きいちゃんを連れて帰ったことを知った、ある人から、
「野生に手を出してはいけない」
さらに、「あんた、残念な人だねえ」と、否定されました。

それぞれの経験や立場でいろいろな考え方があるのは当然です。
でも、私は相手の人格まで否定するようなこと、言えないなあ。
へこみました。


でも、私は目の前のあのコを放っておけなかった。
でも、自分一人では世話ができなかった。
そう、自分だけでできないことをしてはいけなかったのかも。



気分を変えて、

とにかく、2014年の今日は彼は息づいていたのです。

もちろん、ミャミャちゃんもルンくんも。

忘れません。


今日の話は、2014年4月のブログと同じ話題ですが、彼のことを書きたくなってしまいました。
https://myamya.at.webry.info/201404/article_3.html
https://myamya.at.webry.info/201404/article_4.html

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