最近 子猫に縁があるようで

また子猫を保護しました。怪我をして歩けなくなっている子です。
はい、おしまい。 
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と、これだけの事なんですが、保護という言葉はこちらが高みにいるようで少々抵抗があるし、事の顛末はそんな簡単に済ませた話じゃないし、いっぱい感動もしたし・・・・・で、これまた長い長いお話におつきあい下さる方、読んでいただけると嬉しいです。

では、はじまり、はじまり。

「子猫が高い場所から落ちて、後ろ脚がきかなくなってる!」
これ、一昨日の朝 耳にしたニュース。
猫好きで知られた私のこと、猫情報を教えて下さる方々がいらっしゃるのです。
その2日前の出来事だそうで、エアコンの室外機だかの硬い所に落ちた、とのこと。

「骨折してるんじゃないかなあ」「腰を打ったんじゃないだろうか」
「前脚で這ってるんだよね」」
何人かの方から目撃情報を集めると、どの情報も心配なものばかり。
どの辺りで見かけられたかもお聞きして、だいたいの場所はわかりました。
4月中旬頃の生まれらしいです。

母猫と元気な子猫がそばにいるようなのですが、そのままにしておいたら命が危ないのではないか。
とりあえず様子を見てみなくちゃ。

お昼休みにその辺りに行ってみたものの、母猫に会えただけでした。
子猫のもとに帰るのを尾行したくても休み時間が終わってしまい、断念。
母猫は、以前はよく会っていたコです。ちょっと離れた場所に移ってしまってからは、たまに会っても警戒されるようになっていました。
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そして、仕事を終えてから またその辺りへ。
あちこち探して、探して、探して・・・・・・だめかぁ、見つからないかぁ。

諦めかけた頃、母猫が植え込みに入っていく瞬間を目撃!
そぉーっと近づいてみると、植え込みの中で子猫が一声だけ鳴きました。  見つけた!

ところが、剪定職人さん以外は人が入ることは予想していない植え込みです。
腰の高さより上にあり、びっしりと灌木が植えられています。ちょっとやそっとじゃ入れない。
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同じニュースをその前日に聞いて心配していた方に連絡し、一緒に探してみることにしました。
その方が茂みに入って探されるのを見て、私もチャレンジ。

腿の辺りまでの高さに灌木が密集していて中が見えないうえに、猫が動く気配もしない。
「無理かな、どっか行っちゃったかな」と諦めそうになりながらも、
植え込みの中に頭をつっこみ、根元あたりの猫の姿を捜す。もう少し進んで、また頭をつっこみ、探す。
そうしてどんどん入っていくと・・・・・・いました。
見つけた! 母猫がいる!

植え込みの真ん中辺りに何かの管がむき出しになっていて、そこにいました、お母さん。
上から見ると、そこだけ灌木が植えられていないのでぽっかり空いています。
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また少しずつ、少しずつ進んで、母猫と目が合う位置まで。
それでも彼女は動かず、じっとしています。ということは、子猫がそばにいるのでは?
昔の馴染みのよしみで、ここまで踏み込んだ事情を話しかけながら見ていると・・・・・・子猫登場!
かわいい! まずは元気な方の子猫発見です。足先が白い、元気な子。
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さらにしばらく見ていましたが、その子しか現れません。
せっかくそこまでお邪魔したので、ゴハンをご馳走。前述の方がちゃーんと用意してくださっていて。

「歩けない子はどこ?」どこかに置いていかれちゃった? 離れた場所にいる?
母猫に聞いても、ただじっと私を見上げるだけ。
しょうがないか。今日は会えないね。

と、また諦めそうになった時、管の影に三角が二つ。  見つけたぁ! いたぁ!
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でも、その耳の位置が動きません。ということは、この子が例の子猫らしい。やっぱり歩けないのか。

そおっと、そおっと(と言っても灌木を乗り越えて次の1歩を出すのですから、そおっと、ではありませんね)近づいて、大きなお目目のかわいいお顔が見えて、そして全身が見えて。
手を伸ばしたら、逃げます、前足だけで身体を進めるのに素早い。でも、逃げる先で掴むことができました。
持ち上げた途端に指を思いっきり噛まれましたが、その1回だけで、胸に抱いた後はたいして抵抗されず、また茂みを乗り越えながら1歩1歩戻りました。

脚の骨が折れている様子はないものの、腰から下の力の無さには、触れた手から悲しみが伝わってくるようでした。いえ、悲しみなんていう一言では表せない感じ。

私がその子を抱いて出ていくのをじっと見ていたであろうお母さん、茂みの縁までやってきます。
前述の方が車をとってきて下さるのを待つ間、彼女にその子が見えるようにしながら、お話ししました。
この子を見捨てずにいてくれて、ありがとう。がんばったね。すごいね。
突然でほんとに申し訳ないけれど、この子はこのままでは生きていけないと思う。
離れるの、いやだよね。絶対いやだよね。ごめんなさい。でも、お医者さんに診せないと、この子、死んでしまうと思う。
これでお別れになってしまうかもしれないけれど・・・・・・ごめんなさい、ごめんなさい。
でも、お医者さんに連れていかせて。お願いします。

そして、お母さんの目の前に子猫を掲げてご挨拶してもらってから、車で獣医さんへ。
午後休診の日だったそうですが、院長先生が駆けつけてくださって、とても丁寧に触診していただき、エコーもかけてくださいました。胸とお腹の内出血は無いそうです。
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骨折ではなくヘルニアではないか、とのこと。
後ろ脚を曲げ伸ばししてあげるとちゃんと動くので、リハビリによって立てるようにはなるかもしれない、とのこと。

その子は前述の方が引き取られ、かかりつけの獣医さんで診断と治療、お宅でリハビリをしてくださるそうです。

確保してから獣医さんを出てキャリーに入れるまで、その子をずっと私に抱かせていてくださいました。離れるのが切ないくらいに もう、かわいくて かわいくて。

優しい方の家族になれました。幸せになります。

そして、翌朝。
私は顔を見せない方がいいかと思いながらも気になったので、また行ってみました。
植え込みの前に行くと、お母さんが顔を出しました。
お医者さんに行ったこと、昨日の人の家族になること、きっと幸せになること、いろいろと説明し、また謝って。

一晩で腰が治って、翌朝には元気になった子を返してあげられたら、よかったのに。
そうしてあげられるような魔法が使えたら嬉しいのに。

母猫と引き離してしまうぐらいなら、そのままの方がよかったのか。
勇気をふるって獣医さんに伺ったところ、あのままでは死んでしまっていたでしょう、と言ってくださいました。
たとえ短い命になったとしても、母猫と一緒の方がよかったか。
答えはでません。出さなくてもいいのかも。
これからも、心配なニュースを耳にしたら、きっとまた探しに行く私だから。


ミャミャとルンのお話はまた今度にします。
生後2か月を過ぎ、まだチュパチュパしたいルン、たまに成功します。
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